忍者ブログ
Home > > [PR] Home > 作家別(ま行) > 「夏と冬の奏鳴曲」麻耶雄嵩

写本師の穴蔵

本の感想などを書き溜めています。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「夏と冬の奏鳴曲」麻耶雄嵩

夏の孤島で雪が降り、首なし死体が発見される。
孤島に閉じ込められた雑誌記者の烏有は、連れの桐璃を守るため二十年前に死んだという「和音」について調べ始めるが……






幻想小説として読めばかなり面白い話ではあった。
装飾的だが読みやすい文章で謎の美少女「和音」とその信奉者たち、烏有の半生、桐璃が時折みせる謎めいた行動がじっくりと語られていく。中盤でキュビスムが「和音」の鍵であることが示唆され、そして映画「春と秋の奏鳴曲」から展開は一気に加速し、思いもよらぬところへ着地する。

烏有の半生そっくりな映画。ふたりの桐璃。「和音」――思えば「複数の音の合成音」という名前もしっかりその正体を示していたのだ――という神を造りあげようとし、為し得なかったものたち。どれも好みの展開だ。ただしまあ、これを「本格ミステリ」として読んでいたら本を壁に投げつけていたかもしれない。

コメント
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード

Ad

インフォメーション

管理者:dusk

PR

PR