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写本師の穴蔵

本の感想などを書き溜めています。

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「キャプテン・リリスと猫の宇宙船」林譲治



亡き両親から宇宙運送会社アルマダ商会を継いだ十九歳の船長・リリス。
猫の形態にもなる宇宙船人工知能<スカロス>やベテランクルーに支えられながら商会を経営していた。
ある日非合法組織の宇宙船と遭遇したリリスたちは、巨大な陰謀に巻き込まれ――



「産霊山秘録」半村良




日本の歴史の裏では「ヒ」と呼ばれる異能力一族が暗躍していた……という歴史SF。
「ヒ」は平和な世を求め、政治へ介入し、また願いを叶えるという「芯の山」を探求する。


「容疑者Xの献身」東野圭吾



天才数学者の石神は、密かに思いを寄せていた隣人母娘が前夫を殺害したことを知る。二人を救うため完全犯罪を企てる彼の前に、旧友の天才物理学者・湯川が現れ……



「神様の裏の顔」藤崎翔



まるで神様のような人格者だった教師の通夜。喪主姉妹、元教え子、元同僚、アパートの店子といった参列者の視点を切り替えながら、彼がいかに傑物だったか語られる。ところがバラバラな情報を照らし合わせていくと、なにやら不穏なものが浮かび上がり……。



「ローウェル骨董店の事件簿」椹野道流




戦争がもとで疎遠になってしまった骨董店主と検視官の兄弟。
親友の遺児を兄が引き取ったことをきっかけに、再び距離が縮まりはじめる。
兄弟と幼馴染の刑事は、令嬢殺害事件を追うことになり…

主役の兄弟、被害者の令嬢姉妹、それぞれの絆がじんわりくる。
特にブローチに込められた想いにはぐっときた。



「Twelve Y.O.」福井晴敏




事故で落ちこぼれた自衛隊員が、日本とアメリカを巡る陰謀に巻き込まれる。

書き込まれたアクションや二転三転しながら明かされていく真相はそれなりに読ませはするが、どうにも主要キャラクターに深みが感じられず、行動論理に共感できなかった。
いいな、と思ったのは坂部夫妻くらいだろうか。

ついでに言うと序盤から著者の政治的主張が前面に押し出されすぎていて興ざめしたというところもある。

構成なりキャラクター背景なりを修正したらもっと面白くなったかもしれない…と感じてしまった。





「学ばない探偵たちの学園」東川篤哉



学園で密室殺人が起こる。探偵部の三人は捜査に乗り出し…
破天荒なキャラクター達のコメディがコミカルに描かれる学園ミステリー。



「たぶんねこ」畠中恵





「跡取り三人」
若だんなは両国の盛り場で、他の店の跡取りと稼ぐ力を競うことになる。
自分の身体の弱さと向き合いながら、必死に頑張る若だんなの姿は応援したくなる。
頭を使い、工夫して商売するのはやはり上手い方だ。
最初に稼いだ四文銭を大事にとっておいてるのには胸がじんとした。

「こいさがし」
花嫁修業とお見合いに巻き込まれる若だんな。
於こんが妙に変わった娘だと思っていたが、その正体に納得。

「くたびれ砂糖」
新人教育に苦労する栄吉。
平太の傍若無人なふるまいが拳固で済まされるのか…。
あまりスッとしないかも。

「みどりのたま」
仁吉が記憶喪失に。
妖怪なのに、記憶を失くしたら人間としてふるまうというのは少し違和感がある。
人間として過ごした時間の方が長くなったのだろうか。

「たぶんねこ」
幽霊として江戸で暮らしたい月丸。
何をやっても長く続かない器用貧乏ながら、最後のチャンスを掴もうと必死に頑張る姿に若だんなは共感したのだろう。
最後はうまく収まってよかった。



「ひなこまち」畠中恵




若だんなのもとに、助けを乞う謎の木札が届く。
誰が書いたのかすらわからないが、若だんなは困っている人を助けようと心に決め…


「ろくでなしの船箪笥」
開かなくなった形見の船箪笥。
開け方は早々に見当がついた。
叶屋の揉め事もできれば解決して欲しかった。

「ばくのふだ」
怪談のうまい噺家の寄席で一悶着あったあと、江戸のあちこちで怪異が起こる。
場久がなかなかいいキャラでかわいい。

「ひなこまち」
雛小町選びで沸き立つなか、着物盗人が横行する。
仁吉と屏風のぞきは行きがかり上、盗人の被害に遭った於しなに手を貸すことに…。
でこぼこコンビのドタバタ冒険劇が非常に楽しかった。
怪しい男達を簀巻きにするくだりとか、若だんなに仲がいいと言われて一緒に否定するあたりとか、本当にいいコンビである。

「さくらがり」
広徳寺の花見で起こる、河童の秘薬による一騒動。
真っ直ぐに妻を想う安居は結構いい男だ。

「河童の秘薬」
河童の秘薬を飲んだ雪柳が若だんなを訪ねてくる。
安居の言った通り、芯が強くてたおやかな雪柳。 お似合いの夫婦が幸せになってほっこりする。



「やなりいなり」畠中恵





「こいしくて」
通町に恋が流行り、若だんなのもとには病気の神が押し掛ける。
前作の影がちらほらしていて、屏風のぞきも若だんなを守ろうといつもより頑張っている。
橋姫の想いも切ないが、それ以上に時花神の想いが胸に刺さった。
時花神が駆けていく後ろ姿が印象的。

「やなりいなり」
記憶喪失の幽霊が長崎屋に居候。
稲荷寿司をつくったり噺を一席ぶったりと、守狐の出番が多い。

「からかみなり」
藤兵衛が三日も戻らない。いったいどこに行ったのか…。
おたえの旦那として過ごしてきたせいか、怪異にやたら鈍い藤兵衛が笑いを誘う。
屏風のぞきがちょっと焦げたからと心配になり、父親をぐるぐる振り回させる若だんなもなかなかいい性格だ。

「長崎屋のたまご」
空から落ちてきた謎の玉と、逢魔が時に生まれた魔。
百魅と三十魅の兄弟喧嘩がかわいい。
空の上はずいぶんと賑やかなようだ。

「あましょう」
栄吉の菓子配達に付き合う若だんな。
新六と五一の不器用な友情が切ない。
彼らに自分たちを重ねたであろう、栄吉と若だんなの言葉にもしんみりした。


        
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管理者:dusk

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