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写本師の穴蔵

本の感想などを書き溜めています。

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目次


「ドローセルマイアーの人形劇場」斉藤洋


数学教師のエルンストはドローセルマイアーと名乗る人形遣いに出会う。
彼の人形劇に魅せられたエルンストは職を辞し、彼の弟子となる。ドローセルマイアーがまるで生きてるように操る人形の中に、ゼルペンティーナという猫耳少女の人形があり……

淡々としながら「壁の向こう側」へいつの間にか連れて行かれる雰囲気が好き。

「きつねのルナール」レオポルド・ショヴォー編(山脇百合子)


中世フランスで複数の作家によって書かれた「狐物語」から二十二編を抜粋したもの。
性悪狐のルナールが狼や山猫、人間その他と騙し騙されたり酷い目にあったりあわせたりする。

登場キャラがルナールを始め基本利己的なので、酷い目にあっても心が痛まない。とはいえプリモはさすがに可哀想だった。

「夏と冬の奏鳴曲」麻耶雄嵩

夏の孤島で雪が降り、首なし死体が発見される。
孤島に閉じ込められた雑誌記者の烏有は、連れの桐璃を守るため二十年前に死んだという「和音」について調べ始めるが……




「うちの執事が言うことには9」高里椎奈




衣更月の時計を壊してしまった花穎、見ると呪われる絵画、嫌がらせされるケーキ屋、「誰かの為に死ねるか」と問う襲撃者の話。

シリーズが一区切りする巻であり、花穎と衣更月の絆がいかに深まったのかが語られる。特に「眠れる森の」で咄嗟にぶつけられた花穎の演技を受けとめる衣更月がいい。
赤目は今回暗躍せず振り回される側だったのでちょっと物足りなかった。
エピローグでは、真一郎がなぜ衣更月を花穎の執事に抜擢したかの真意が明かされる。大変父親らしい理由である。

シリーズ全体としては、個々のエピソードはわりと面白いし花穎と衣更月の成長譚としても悪くないと思う。ただ、現代日本社会に、昔のイギリス貴族を土台としたような上級社会が突っ込まれるという構造の違和感はどうしても拭えなかった。よく執事や使用人の成り手がいるな~よっぽど給与いいのかな。安定性はありそうだけどプライベートは会社勤めより少なそうだし仕事一筋で成り上がるにも限界があるし。これだけ要求水準の高い執事が務まる人なら普通の会社に勤めた方が何倍もいい人生送れそう。
たぶん異世界とか架空の国とかの設定なら楽しめたと思う。

「きりの国の王女」イェジー・フィツォスキ(内田莉莎子)




ジプシーに伝わる昔話の短編集。



「キャプテン・リリスと猫の宇宙船」林譲治



亡き両親から宇宙運送会社アルマダ商会を継いだ十九歳の船長・リリス。
猫の形態にもなる宇宙船人工知能<スカロス>やベテランクルーに支えられながら商会を経営していた。
ある日非合法組織の宇宙船と遭遇したリリスたちは、巨大な陰謀に巻き込まれ――



「花豆の煮えるまで 小夜の物語」安房直子





山奥の温泉宿に住む少女、小夜。
祖母から山んばの娘と聞かされて育つ彼女は不思議な体験をする。



「メルカトルと美袋のための殺人」麻耶雄嵩




短編集。とにかくメルカトルが好き放題してる。



「翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件」麻耶雄嵩




名探偵の木更津悠也は依頼により今鏡一族の住む館・蒼鴉城を訪れる。推理小説家の「私」こと香月実朝を伴って。二人が到着した時、既に依頼人は殺されていた。そして続々と被害者が……。



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管理者:dusk

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