忍者ブログ
Home > 記事一覧

写本師の穴蔵

本の感想などを書き溜めています。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「ヴェアヴォルフ - オルデンベルク探偵事務所録」九条菜月






20世紀初頭のベルリンが舞台。吸血鬼や人狼などがこっそりと存在する世界の探偵もの。
探偵ジークと人狼エルの親子っぷりが非常に楽しめる。
良くも悪くも王道のストーリーで、さらっと読めた。

ところで、買った本の帯には「青年探偵と人狼の少年がゴブリンの内紛仲裁に向かう」と書かれていたのだが、ゴブリンの話は序盤の枕で、本筋にはほぼ関係がない。
きっと最初の方だけ読んで煽り文を書いたのだろう。

「死亡フラグが立ちました!」七尾与史





偶然で不幸な事故を装った殺人を犯す「死神」。
売れないライター、陣内は死神の正体を追うことに…。

テンポがよく、引き込まれるように一気読みした。
序盤のピーナッツバタークリームは伏線と気付いたけど、それがああいうトリックで来るとは思わなかった。
勢いで強引にねじ伏せてしまったラストは少々残念ではある。


「グレイ・ラビットのおはなし 」アリソン・アトリー(石井桃子/中川李枝子)





子供のころ、「リトル・グレイラビットやさしい四季の手づくり百科」を買ってもらい、ハンドメイド作品にわくわくしていた。
とはいえ、原作は読んでいなかったため、グレイラビットやヘアがどのようなキャラクターなのか気にかかっていた。

メルヘンな絵に反したキャラクターの性格の尖りっぷりに驚いた。
最初のうちはヘアとスキレルがグレイラビットをこき使い、グレイラビットはしっぽをフクロウにあげることになってしまう。
イタチの事件をきっかけにヘアもスキレルも丸くなったので、後半はほのぼの絵本といった雰囲気になっている。
特にヘアはお馬鹿な面が目立ち、馬鹿な子ほどかわいい、という気持ちをくすぐられる。

「ケルトの白馬」ローズマリー・サトクリフ(灰島かり)





イギリスはバークシャーの丘陵地帯に描かれた「アフィントンの白馬」。
この巨大な地上絵が如何にして描かれたのか、というケルト民族の物語。
主人公のルブリンが、魂から模様を紡ぎだす描写が力強くも繊細で引き込まれた。
ケルト文化の描写も美しい。

ルブリンの一族は戦いに敗れ、征服されてしまう。
生き残りを解放するために、ルブリンは命がけで白馬を描くのだ。
悩み、苦しみながらも、生命の宿った白馬を描き切ったルブリンの生きざまに鳥肌が立った。


Ad

インフォメーション

管理者:dusk

PR

PR