

パワードスーツの重厚なアクションが迫力満載の近未来SF。
だが、一番の魅力は各々「荷物」を抱えた人間たちのドラマだ。
もともと内部軋轢のある警察組織の中でも、特殊な経緯で設立された特捜部は警察内部から煙たがられ、捜査員は出世に眼がくらんだ裏切り者と冷たく扱われる。
その特捜部内でも、契約で雇用された龍機兵の搭乗要員は余所者として扱われる。
さらに、特捜部長の沖津は元外務官僚だ。
かつて警察組織に裏切られながらも、なお警察として生きる望みを捨てきれないユーリ。
だが周りの警察官は余所者として冷たい視線を送る。
自問自答しながら闘う彼の苦悩が胸に迫ってくる。
傭兵の姿は、かつて助けた仲間を殺そうとも、感傷を排し、徹底的にプロフェッショナルであろうとする。
飄々と行動するように見える彼も、自分の感情は欺ききれなかった。
搭乗要員以外でも、警察官として生きる城木、宮近、夏川、由起谷達特捜部の面々も魅力的だ。
未だ真意を見せない沖津の下、そんな彼らが徐々にまとまっていく展開が熱い。