

しゃばけシリーズ短編集。
「茶巾たまご」
松之助のお見合い相手である海苔屋の娘が殺された。
金次の正体で、日本昔話を思い起こした。
「花かんざし」
於りんとお雛が登場。
精神疾患を抱えた人間が問題を起こしたら…というテーマだが、解決はされずうやむやに終わる。
長編が一冊かけるテーマだから、短編だと問題提起がやっとなんだろう。
現代では、おたかの行為は責任能力なしとして無罪になる。
でも、被害者家族は正三郎たちと同じように苦しむのだろうね。
「ねこのばば」
僧殺しと猫又と桃色の雲の三題話。
寛朝がなかなかいいキャラをしている。
「産土」
佐助が主役。
この手のトリックがくるとは思わなかったが、なんとなく違和感があってうすうす気づいた。
昔のことを忘れたくない、と笑う佐助がいい。
「たまやたまや」
栄吉の妹、お春の婚礼話。
お春の謎かけと若だんなの答えがほのかに甘く、ほろ苦い。
最後の輿入れの場面が、また切なくて好き。