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写本師の穴蔵

本の感想などを書き溜めています。

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「魔法飛行」加納朋子




「ななつのこ」続編。
主人公が身の回りで起こった不思議なことを小説のような手紙として書き、それに手紙の相手が返信して謎を解く、という手の込んだ書き方をした連作短編集。


誰かに何かを伝えるための物語が描かれている。
小説という形で伝える主人公、証を残すための絵、不器用なカップルの想いの伝え方、宇宙との交信、そして、理解されることを望まない手紙。

誰かに何かを伝えるにはたくさんの方法があって、どれも完璧ではない。
時にすれ違い、ゆがんで伝わり、取りこぼされる。

それでも、人は届いているのかすらわからない想いを繰り返し、繰り返し、伝え続けるのだ。

駒子が最後に想い描いたように。






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管理者:dusk

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