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写本師の穴蔵

本の感想などを書き溜めています。

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「左近の桜」長野まゆみ



表向きは料理屋、実際は男同士の連れ込み宿、左近。長男の桜蔵は妖しい魅力を秘めており、この世のものではない男たちが寄ってくる。桜蔵自身にはその気がないため逃れようとするが、毎度不可思議な世界に迷い込んでしまい……

夢と現実、生と死の境が曖昧で幻想的な物語。とかく男を惹きつけ、魂が「女」だと揶揄される桜蔵だが、本人にそのつもりはないため、その魅力は周囲の反応で間接的に想像することしかできない。が、客観的に桜蔵の妖しさを描写しないことでかえって想像がかきたてられ、より一層魅力的に感じる。
桜蔵の周りの男たちもそれぞれに妖しく、美しい文章もあいまって上質なお酒をひとり楽しむような時間を堪能できた。


「アルバトロスは羽ばたかない」七河迦南




七海学園シリーズ二作目。



「兄と弟、あるいは書物と燃える石」長野まゆみ




兄弟と火、本、それと犬をモチーフにした話。

カウンセラーと患者、作家と編集者、作中作である「火の紙」の内容が絡みあって語られる。
とらえどころのない炎の形のような話だった。



「人格転移の殺人」西澤保彦




人格が順番に入れ代ってしまう装置に事故で入ってしまった六人。
その中の「誰かの人格」が他人を次々と殺害する。
はたして犯人は「誰」か?



「完全無欠の名探偵」西澤保彦




そこにいるだけで、他人の心の奥底にしまわれていた出来事を当人に推理させてしまう(しかも無自覚)、という能力を持った男が、事件解決のために高知へ送り込まれる。

最初は単独のミステリがいろいろ読めるな、程度だったのだが、それらの事件がどんどん収束していくにしたがって、引き込まれるように読んだ。
各事件の組み合わせ、さらには前提として提示された世界観の構造、それらが緻密に構成されていて、思わずため息が出る。

ところで、世界設定の部分と撮影場面に、なんとなく「涼宮ハルヒ」シリーズを連想させられた。
あくまで偶然だろうが…谷川氏はこの作品を読んだことがあるのだろうか?

「ベクフットの虜」野尻抱介




クレギオンシリーズ第7巻。
前作よりもさらに壮大なスケールが示唆された。
人知を超えた途方もないスケールの存在、未知の世界はSFの醍醐味だ。
そしてラストシーンが本当に良い。
メイのしなやかさ、勢いが、鮮烈に瞼に焼きついた。


「アフナスの貴石」野尻抱介





クレギオンシリーズ第6巻。
ロイドの不在が、逆にその存在と、培われてきた三人の絆を強調している。
アフナサイトの正体がなかなか壮大で面白かった。

「タリファの子守歌」野尻抱介




クレギオンシリーズ第5巻。
凄まじい砂嵐が発生する惑星タリファでの航空アクションがすごい迫力だった。
メイがマージのヘアセットをしている場面の雰囲気がいい。


「サリバン家のお引越し」野尻抱介





クレギオンシリーズ第4巻。
メイが初めてミッション・ディレクターを担当する。
微妙な関係になってしまっているサリバン家の描写が細かくて、サリバン夫人に感情移入してしまう。
後半のアクションには手に汗握った。
最後の大団円には一安心。


「アンクスの海賊」野尻抱介




クレギオンシリーズ第3巻。
メイが大活躍。
知的な海賊と頭脳対戦というのがユニーク。


        
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管理者:dusk

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