忍者ブログ
Home > > [PR] Home > 海外作家 > 「火星の人」アンディ・ウィアー(小野田和子)

写本師の穴蔵

本の感想などを書き溜めています。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「火星の人」アンディ・ウィアー(小野田和子)




不慮の事故で火星に残された宇宙飛行士のサバイバル。
使える時間やアイテムが限られる中、頭を絞って次々ふりかかる難題と取り組んでいく。

極限状態の中、非常に重苦しい物語としても書けただろうが、この小説はウィットに溢れていて読みやすい。
これは主人公マーク・ワトニーが生来のムード・メイカーであり、科学者として物事を解決する思考回路をもっていて、厳しい訓練を受けた宇宙飛行士であるからだろう。
さらに、ワトニーのパートのほとんどがログという形で書かれているのが大きい。
脇役であるNASAや<ヘルメス>メンバーは時折その心情が描かれるが、ワトニーの心情はログや通信記録といった形で、リアルタイムで書かれているものはほとんどない。
そのためにワトニーがジョークめかして書いている箇所が目立ち、重苦しさが軽減されているのだろう。
これが普通の小説のように書かれていたら、かなり違った物語になったはずだ。

だが、数少ないからこそ、ログ以外で描かれているワトニーの姿が印象深い。
なかでもアクシデント多発の長距離ドライブを終え、ついにMAVにたどり着いたワトニーの喜びようが、シンプルに書かれているが本当にいい。

そして、最後のログの締めくくり…この短い一文に、ワトニーの想いがぐっと詰まっている。




コメント
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード

Ad

インフォメーション

管理者:dusk

PR

PR