
男性が愛の証として女性の爪に美しい刺青「リーフィン」をする「青入れ」という風習のある異世界ファンタジー。
愛の証を目に見える形で示すことが当然とされる世界観だ。
リーフィンと対照的に、シェネラとルネの愛の証が周囲に示されることはない。
シェネラの腕輪の意味を理解するものは少なく、
ミコーの「あかし」は人目に触れない。
周囲にどう見られているかを意に介せず、ただひたすら己の信じた道を進み、愛を貫くシェネラが凛々しく、美しい。
物語を綴る文章もまた美しい。
調幻に青入れ師、氷翠、奉愛者、神愛妃など造語も多いがそこまで気にならないし、料理の描写は美味しそうだ。
そして構成も綺麗にまとめあげ、さりげない伏線がクライマックスを盛り上げてとても面白かった。
ぜひ続編を読んでみたい。