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写本師の穴蔵

本の感想などを書き溜めています。

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「あいにくの雨で」麻耶雄嵩




廃墟となった「塔」で遺体を発見した高校生三人。死んでいたのは発見者のひとり、祐今の父親だった。彼は妻を殺害し、失踪していたはずなのだが……。
高校生の烏兎と獅子丸が連続密室殺人に挑む青春ミステリ。


「静かな月夜の不確かなこと」赤井五郎



「月なき夜の幸せなこと」続編。

いなくなった京子の代わりに働き始めたティティア。彼女と双一郎のもとへ、密室盗難事件が持ち込まれる。

前作がとても哀しい終わりだったので警戒しながら読んだ。
今回はとあるキャラたちにとってはハッピーエンド。ただし、ずっとティティア視点で読んでいたため切なさが残る。
あとリーラどうなったんだろう……。続編は今のところないが、この状態で終わってしまうのはさすがに不憫すぎる。

「月なき夜の幸せなこと」赤井五郎




「青い月夜の特別なこと」続編。

翡翠教団は、禁忌を犯した疑いのあるマグザブらを調査するようサージェスに依頼する。一方、双一郎は何者かが自分たちを探っていることに気付く。


追う側のサージェスとグレイズ、追われる側の双一郎たち、両者とも頭が切れるのでなかなか緊迫感のある物語が展開する。
いかにも冷徹な女として描かれるグレイズだが、彼女の背景を知ってしまうと辛い。というか個人的に子が母より先に死ぬ展開が非常に苦手なのできつかった。前作もそうだが。

ラスト、京子の選択は哀しく美しい。それが「虫」の影響下で成された行動なのだろうと思うと、ますます哀切極まる。

「青い月夜の特別なこと」赤井五郎




探偵への依頼は、富豪の孫娘を殺した犯人を見つけること。しかし調査を開始すると、孫娘の母を始めとしてどんどん遺体が発見され……

依頼人が重大な事実を伏せまくるので、てっきりギャグミステリかと思って読み始めた。
ところが真相が明かされてみれば、あれも伏線これも伏線、さらにはさりげなく描写された語り手の体調不良すら物語の要に繋がっている。

終盤の描写は静謐で美しく、まさに月光のような雰囲気の漂う読後感だった。

「結婚相手は抽選で」垣谷美雨



強制的に見合いをさせられる「抽選見合い結婚法」が制定。三回断れば軍隊行きという条件の中、右往左往する数人の男女の模様が描かれる。

キャラクターは割とステレオタイプ。それに女性はふたりとも母との関係が拗れているという設定被り。
文章は読みやすいしハッピーエンドなので暇つぶしに読むには悪くない。

「うちの執事が言うことには4」高里椎奈




豪華客船からの転落事件、赤目家の交換研修、仔猫と消えたパイ、花穎の不穏な噂を調査する衣更月の話。

前作でひとつの転機を迎えた花穎と赤目だが、関係性に大きな変化はない。赤目が花穎をからかう態度から悪意が抜け、より遊びの要素が強調されてはいるが。

また、己の未熟さに悩む衣更月も見所のひとつ。ワインの例えにコルクで返すのが洒落ている。

「うちの執事が言うことには3」高里椎奈



狙われた入院患者、古時計の幽霊、屋根の上の人質、ひとりずつ引き離されていく烏丸家使用人の話。

赤目がついに本性を現す。
使用人を花穎から引き剥がしていく手管は面白かった……のだが。いくらなんでも花穎にあっさり絆されすぎである。人ひとりを執拗に追い詰めるほどの積年の恨みが、あんなぽわっとした言葉で解消されるだろうか?なんだかなあ。
まあ、赤目も自力で成功してるし、単に性格悪くて花穎をオモチャにしていただけで、言うほど恨んでなかった……という捉え方にしておこう。

「容疑者Xの献身」東野圭吾



天才数学者の石神は、密かに思いを寄せていた隣人母娘が前夫を殺害したことを知る。二人を救うため完全犯罪を企てる彼の前に、旧友の天才物理学者・湯川が現れ……



「香菜里屋を知っていますか」北森鴻



香菜里屋シリーズ最終作。常連客たちは人生の新しいステージへ進む。そしてマスター工藤も……。



「螢坂」北森鴻



香菜里屋シリーズ三作目。



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管理者:dusk

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