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写本師の穴蔵

本の感想などを書き溜めています。

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「いっちばん」畠中恵





しゃばけシリーズ短編集。

「いっちばん」
元気のない若だんなのために贈り物を探す妖たちと掏摸の話。
テンポのいいドタバタ騒ぎが楽しい。

「いっぷく」
鳴家を探る謎の男と品比べの話。
名を捨てて実を取るような、品比べの結果ににやりとした。

「天狗の使い魔」
天狗に狐、狛犬の絡んだ騒動。
だいぶ話がもつれていたが、あっさりとした解決だった。

「餡子は甘いか」
修行に出た栄吉と、器用貧乏な泥棒の話。
栄吉は確かに努力家なんだけど、方向を間違っている気がする。
ちゃんと親方が「まず先輩達がどうやって菓子を作っているかしっかり見て、こつを覚えろ」って大事なことを言っているのに聞き流している(まあ、栄吉の精神状態はそれどころじゃなかったんだろうけど)。
特に職人技は見て覚えるものだろうし、自己流でやって芽が出ないから修行に出たんだし…
栄吉が一人前になるのはまだまだ先のようだ。

「ひなのちよがみ」
お雛がついに白粉を取った。するとかなりモテはじめて…。
今までも言及されてきたが、若だんなは男女の機微がまだよくわからない、という話。
若だんなが恋をして成長し、結婚して長崎屋を継ぐ…というのがこのシリーズの最終回になるのだろうか。





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管理者:dusk

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