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写本師の穴蔵

本の感想などを書き溜めています。

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「チョコレートの天使」赤井五郎



虫やその副産物を加工し、日用品から武器に至るまで様々に利用する世界。虫技師のニコラは虫の事故で家族を失い、技師をやめて酒の密売組織に入る。一方、町では不可解な殺人事件が起こり……

最初のうちはニコラの過去と酒の密売に手を染めるまでが続き、鬱々とした雰囲気だが、十一章で謎の老婆が登場するあたりで風向きが変わり、俄然面白くなった。
スノウロールの正体と目的がじわじわと明かされて行くにつれ、ハラハラしながらどんどん引き込まれていく。
ラストの幸せそうな描写と、ひたむきに駆け抜けていったスノウロールの生涯がなんとも言えない余韻を残している。
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管理者:dusk

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