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写本師の穴蔵

本の感想などを書き溜めています。

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「九月に蝉の鳴くところ」赤井五郎




一見普通の夏の日。だが読み進めていくうちに不穏な雰囲気が漂い始める。
双一郎と京子が登場するが、月シリーズの彼らとは別人らしい。






SFをある程度読んでいるので場所の正体にはすぐ見当がついた。
ただ、事件に関しては最後まで不明瞭なまま終わってしまった。
おそらく用語の解説が無いせいだろう。特に「スリープ」がなんなのか、壊れたらどうなるのかはっきりしないので今ひとつ悲壮感に乗れない。

おそらく「スリープ」は「コールドスリープ」のことで、宇宙移民のための超長期旅行に耐えるため「夜」が十年くらいに設定されていて、「スリープ」出来なければ老いて死ぬのだろう。
あとたぶん、住民たちはいわゆる電脳化されてるんだと思う。
そのあたりの設定をさりげなくわかりやすく書いていれば名作になれたと思う。

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