

梓と千絵は、セルネットの対立組織DDが主催するカプセルパーティーに潜入する。一方、セルネットの幹部カイムも彼女たちに興味を示し、部下のデルタとディンゴが彼女たちに探りを入れ……。
なお、読んだのは富士見ミステリー文庫版のため、ファンタジア文庫版とは収録箇所が異なっている。
物語はまだまだ助走段階といったところで、謎を包むベールは分厚く不透明だ。
舞台装置はだんだんとスポットライトが当たりだし、カプセルを巡る二大組織、セルネットとDDの差違が見えてくる。
不穏な雰囲気の中で、景が梓を大切にしてるらしい描写がほのかにあたたかく感じられる。その分、景の容態や梓に隠されてる秘密がより濃い陰を落とすのだが。
新キャラのデルタとディンゴも魅力的だ。頭が切れるが一般人の境界を踏み越えられなそうなデルタと、軽薄に見せて獰猛な獣を身の内に飼うディンゴ。終盤でふたりの関係性が多少変わるが、続刊での絡みが楽しみである。