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写本師の穴蔵

本の感想などを書き溜めています。

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「DクラッカーズI 接触―touch―」あざの耕平




七年ぶりに日本に戻った女子高生、梓は、幼なじみの景の変貌に動揺する。級友によると、彼は『カプセル』と呼ばれるドラッグに関わっているらしく……。

なお、読んだのは富士見ミステリー文庫版のため、ファンタジア文庫版とは収録箇所が異なっている。

謎のドラッグを巡るサスペンス・アクションシリーズ。1巻は序章といった感があり、ストーリーはまだ見えないがキャラクターは魅力的。
主人公は、アメリカからの帰国子女という陽のイメージから若干外れた印象の梓。景へ仄かなな想いを抱き、恋する少女ゆえの行動力を発揮する。昔は景に対して暴君として振る舞っていた描写があるが、それは周囲となじめない孤独感の裏返しで、景への依存も感じられる。
パートナーは、一見優等生ながら趣味で探偵ごっこをする千絵。信念を持って行動しつつも、己の未熟さにジタバタする様はかわいらしい。
まだまだ謎しかない景と水原も気になるところ。
ストーリーは、密かに蔓延るドラッグや、それに関わる組織セルネット等の謎を振りまき、終盤で強烈な『悪魔』を出して、シリーズの鮮烈な幕開けを印象づけている。



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