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写本師の穴蔵

本の感想などを書き溜めています。

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「スリジエセンター1991」海堂尊




「ブレイズメス」の続編、いかにして天城が東城大に敗れたか、という物語。
前作では天城の天才っぷり、輝かしさがクローズアップされていたが、世良との絆が深まるにつれ、内に秘めた弱さ、脆さも描かれる。
それがより天城というキャラクターの純粋さを際立たせ、魅力を深めている。






高階の黒さと、ある種の若さが描かれた作品でもある。
天城を追い落とす材料とはいえ、徳永の手術でやったことはやりすぎだ。
まあ、彼も天城の技術に絶大な信頼を置いていたから、たいした障害ではないと考えていたんだろうけど。
まだまだ、真に先を見通す力がない若さが目立ってしまう。
彼は目的を達成したが、多くのものを失う結果になった。

天城は敗れたが、彼の遺したものはシリーズの礎となっていく。
彦根や速水も天城の薫陶を受け、特に彦根の人生は大きく変わることになる。

終章、世良が天城を悼む描写は秀逸。
カジノで天城の遺産を使い切ろうとし、その大きさに打ちのめされるシーンは特に好き。
異国の地に根付いたさくら並木も美しい。
天城の魂は世良が受け継ぎ、ともに生き続けるラストシーンが胸に残る。



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管理者:dusk

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