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写本師の穴蔵

本の感想などを書き溜めています。

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「仔羊の巣」坂木司




ひきこもり探偵2作目。
正直前作よりも文章が甘ったるくなった気がしてちょっと食傷気味だ。]

前作から坂木がどうにも外資系保険営業に見えなかったのだが、今作で会社が出てきてさらに違和感が強くなった。
まあ、もしかしたら世の中にはこういう会社もあるのかもしれない。

今作に含まれている短編は、人間関係のもつれというか、一方通行の――いろいろな意味での片想いがメイン。
なので全体的に切ない雰囲気がある。
坂木と鳥井の関係も周囲が理解し、見守体制ができているようだ。

謎が解き明かされ、誰かの心の傷が開示される時、場に居る栄三郎の存在が大きい。
さすが年の功、といったところか。
坂木や鳥井だけではこうも丸くは納まらないだろうが、栄三郎の重みで程よく話が纏まっている。





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