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Home > 作家別(ま行)

写本師の穴蔵

本の感想などを書き溜めています。

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「夏と冬の奏鳴曲」麻耶雄嵩

夏の孤島で雪が降り、首なし死体が発見される。
孤島に閉じ込められた雑誌記者の烏有は、連れの桐璃を守るため二十年前に死んだという「和音」について調べ始めるが……




「メルカトルと美袋のための殺人」麻耶雄嵩




短編集。とにかくメルカトルが好き放題してる。



「翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件」麻耶雄嵩




名探偵の木更津悠也は依頼により今鏡一族の住む館・蒼鴉城を訪れる。推理小説家の「私」こと香月実朝を伴って。二人が到着した時、既に依頼人は殺されていた。そして続々と被害者が……。



「名探偵 木更津悠也」麻耶雄嵩




名探偵の木更津悠也とその助手香月実朝が関わった殺人事件の連作短編集。


「メルカトルかく語りき」麻耶雄嵩



人を食ったようなミステリ短編集。



「キングレオの冒険」円居挽




京都を舞台にしたミステリ。公的に犯罪捜査を許された企業に所属するキングレオこと獅子丸と、彼をモデルにした作品を執筆する大河が、ホームズを模した事件に立ち向かう。

ホームズはあまり読んでおらず、元ネタもよく知らないが問題なく楽しめた。
獅子丸と大河の関係は好みだが、犯人側のキャラクターがかなり戯画的で、妙に浮いてるように見えたのが残念。



「あいにくの雨で」麻耶雄嵩




廃墟となった「塔」で遺体を発見した高校生三人。死んでいたのは発見者のひとり、祐今の父親だった。彼は妻を殺害し、失踪していたはずなのだが……。
高校生の烏兎と獅子丸が連続密室殺人に挑む青春ミステリ。


「有頂天家族」森見登美彦




京都で暮らす化け狸と、その他諸々妖怪たちの物語。

主人公の矢三郎は下鴨家の三男。堅物だが土壇場に弱い長兄、蛙に化けたら戻れなくなり井戸に引きこもった次兄、化けるのが苦手で気弱な末弟とそれなりの距離を保ち、恩師の天狗・赤玉先生のもとへ通っている。
赤玉先生はかつて人間の少女をさらって弟子にし、その少女・弁天は天狗よりもなお天狗的に育つ。彼女に恋情を抱く矢三郎だが、あっさりとふられてしまう。その際赤玉先生没落の片棒を担ぐ形となったこともあり、矢三郎は師に負い目をいだくこととなった。



「京都なぞとき四季報 町を歩いて不思議なバーへ」円居挽




謎を持つ人しかたどり着けない京大構内の不思議なバー、「三号館」。
京大生の遠近倫人は片想い相手の不思議好きな青河の影響を受け、バーを見つける。そこには謎めいた和装の女マスター、蒼馬がいて……。
京都の街界隈を題材にした連作ミステリー。


「夢の樹が接げたなら」森岡浩之



こだわりのある世界観をもつSF短編集。
世界設定について掘り下げた説明をする作品は少なめ。


「夢の樹が接げたなら」
言語というものが相手に何かを伝えるために発展してきたことを考えると、完全な情報を伝えることのできるユメキは言語の最終形態であり、同時に言語という存在の敗北を示すのだろう。
個人的には人工言語やら社内言語、個人言語の設定の方が気に入ったので、その辺りを詰めて長編にしてほしかったな、とも思う。

「普通の子ども」
この世界ではおそらく特異な存在であるススムが、「普通の子ども」と呼ばれるのはなんとも皮肉だ。
人類が移行したと思われる仮想世界は、まだあまりいい場所ではないらしい。

「スパイス」
植野も非道な人間だが、それ以上にマスコミの残酷性が印象に残った。

「無限のコイン」
なかなかスマートな機械知性体の叛乱。

「個人的な理想郷」
誰もが自由に情報発信し、受け取る側はそれを自由に取捨選択していったら、究極的にはこんな世界になるのだろう。
twitterなどのSNSが発達した今ではかなりリアルな話に感じるが、これを2002年に書いたというのは先見の明を感じる。

「代官」
圧倒的な力を持つ支配階級が緩く支配しているからといって、つけあがってはいけない。

「ズーク」
状況を理解するのに結構読み進めなければならなかったが、わかると結構面白い。
この短編集の中では数少ないハッピーエンドでほっとする。

「夜明けのテロリスト」
この世界が誰かの夢ならば、機械知性体の見る夢はどんな世界を造るのだろうか。


        
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管理者:dusk

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