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写本師の穴蔵

本の感想などを書き溜めています。

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「天冥の標III アウレーリア一統」小川一水





アクリラの先祖、<<酸素いらず>>の一族であるアダムスの物語。

宇宙船を使った本格的な戦いで、SFといって一般の人が想像するのはこういうものではないだろうか。
真空でも活動できる<<酸素いらず>>の戦い方や、彼らが生まれたわけ、独自の文化などがきちんと構成されていて面白い。
Iでも描かれていたが、<<酸素いらず>>の気風のいい性格が魅力的だ。

ストーリー全体の要である救世群は、IIから三百年たっても不遇な状況は変わらない。
千茅と圭伍の因果はグレアとジュノに受け継がれていく。

本作では、ストーリーの重要な背景の一端が明かされる。
謎めいた存在のダダーと、伏線として暗示されてきた黒幕的存在の由来が少しだけ語られ、次巻につながっていく。
まだまだ謎が多く、続きが気になる作品。
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