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写本師の穴蔵

本の感想などを書き溜めています。

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「天冥の標IV 機械じかけの子息たち」小川一水





IIIから数年後、人間に性愛奉仕するアンドロイドである<<恋人たち>>の物語。
キリアンとアウローラは理想的な性交『混爾』を模索し、試行錯誤する。

とにかく全体を通して、これでもか、と書きつくされた二人の行為が圧巻。
ここまで徹底的に二人の行為を掘り下げた作品もなかなか無いだろう。
なにもここまで書かなくても…と思わなくもないが、ここまで書きつくしたからこそ、最後に二人が到達した答えの哀しさが際立つのだろう。

ところで、物理的に複数の人格を統合させる『不宥順』についてラゴスが出した結論には、
いわゆる人類補完計画を思い出した。
人類補完計画的な概念は多数の作品にでてくるが、"『不宥順』に『混爾』を求めてはいけない"というのは結論が端的に表されてて良い。
昔のライトノベル、「MAZE☆爆熱時空」も思い出したが…あれは作風のせいでかなり明るい結論を出していたなあ。



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管理者:dusk

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